2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大伴旅人に贈られたセンダン(あふち)の歌

今朝、伊都キャンパス内のセンダンの木を見に行ったら、はやくも花がピークを過ぎていました。先日、妻を亡くした大伴旅人に贈られた卯の花とホトトギスの歌を紹介しましたが、同じ時期に、山上憶良はセンダンの歌を傷心の旅人に贈りました。 妹が見し あふ…

授業レポートへのダメ出し

今日の授業を受講した大学院生のレポートを読み、コメントを返している。以下は、私の要求に応えていないレポートにダメ出しをして、再提出を求めたケース。以下に書いた点は、大学一年生のときに徹底して教えたい内容だ。しかし、大学院生に対してこのコメ…

万葉集に記録されたホトトギスの托卵

昨日、卯の花の記事を書くために、卯の花を詠んだ万葉集の歌を調べていたところ、なんとホトトギスの托卵が歌われていることに気づきました。 万葉集巻第九(1755) 鴬の 卵の中に、霍公鳥(ほととぎす) 独り生れて、斯が父に似ては鳴かず、斯が母に似ては鳴…

大伴旅人に贈られた卯の花とホトトギスの歌

今日のInstagramでも紹介したように、伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンでは、ウツギの花が咲き始めました。 ウツギの通称は、ウノハナ(卯の花)。明治のころに作られた歌曲『夏は来ぬ』の最初の歌詞で「卯の花匂う垣根にほととぎす早も来鳴きて忍び音も…

屋久島の豪雨

屋久島 山中で一夜明かした300人超全員の下山を確認 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190519/k10011921651000.html とりあえず、行方不明者や大けがをした人が出ず、全員下山できたと聞いて、ほっとしました。登山客とともに荒川登山口に足止めされたバ…

ナガバギシギシにつくアブラムシは敵か味方か?

伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンの道端にはナガバギシギシの群生があるのだが、どの株にも写真のようにたくさんのアブラムシ(たぶんギシギシアブラムシ)が付いている。ナガバギシギシの師管液を吸っているから、ナガバギシギシにとっては食害者、つま…

スイバの謎

スイバの果実の拡大写真です(Instagramにもポストしました)。ご覧の通り、ピンク色の縁取りがあって、かなり綺麗です。アントシアニンの赤い色素が作られているのだと思いますが、この色に何の意味があるのでしょうね? おなじ属のギシギシは果実になって…

伊都キャンパス花だより

4月から、伊都キャンパスの植物の写真をiPhoneで撮ってInstagramにポストしています。今日はクスノキとコマツヨイグサの2種をポストしました。この季節は花が多く、1日1種では開花中の全種をとてもカバーしきれません。しばらくは2種ずつポストしようか…