卒業生に送る言葉

昨日は卒業式だったので何人かの学生からメールが届きました。私はフィリピンに出張しているので、卒業式には出れませんでした。メールの返事で書いたのは、活躍しなくても良いので、まずは健康管理をしっかりやって、引き受けた責任をきちんと果たしてほしいということです。そのためには、睡眠時間を確保して、食事をきちんと摂って、適度な運動をすることが大事ですね。私はいま、フィリピンで毎日山に登って、植物の調査しています。64歳で若い人たちと一緒に野外調査をできるのはありがたいです。いつ調査に出かけても良いように、毎日ささやかなトレーニングをしています。原則として11時に寝て6時に起きて、外に出て太陽の光を浴びてストレッチをします。太陽の光は、体のリズム(概日時計に制御されるリズム)を調整する上で重要です。朝日を浴びてストレッチをするようになってから、体調が良くなりました。

引き受けた責任をきちんと果たすというのは、簡単なようで難しいです。例えばポスドク助教として研究を続ける人の場合、卒業後に毎年一つで良いので、論文を発表し続けることです。これをきちんと続けられる人は、どんな仕事についても、いずれ信頼されて、もっと大きな仕事を任されるでしょう。

大事なのは、短期的に活躍してそのあとで息切れするよりも、長期的に仕事を積み上げていくことだと思います。

4月から新しい仕事につく卒業生の健康を祈ります。