南アルプスでのリニア新幹線工事

生態学会大会でエコパークシンポに出て、リニア新幹線工事がトンデモない計画だということを始めて知った。南アルプスの地下を通るトンネルを掘るために大井川上流の谷あいから長野県側と岐阜県側に掘り進める。大量に発生する土砂捨て場として、大井川の河岸段丘を埋める。大井川上流の谷部・斜面はなんと国立公園外で、しかも民有地。エコパークのバッファーゾーンに指定されていることが乱暴な工事への唯一の歯止めになっている。トンネルは地下150メートル。この深さから土砂を運び出す。工事のために約600人が大井川上流で暮らす。廃水が出るし水も使う。電力が必要なので受電鉄塔を新設する。その送電線が良好なブナ林を通る計画は、交渉してルートを変更。粘り強く対応されている増沢先生には脱帽です。